★【栃木】「集団的自衛権」で南野森教授が講演　宇都宮で憲法市民集会
2015年3月1日

集団的自衛権や憲法の在り方を考える「憲法市民集会」が二十八日、宇都宮市の
とちぎ福祉プラザであり、憲法に関心のある約百五十人が参加した。

安倍政権が昨年七月、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことを受け、
これに反対する県弁護士会が主催。人気アイドルグループ・ＡＫＢ４８
の内山奈月さんと共著を出すなどの活動で知られる九州大法学部の
南野森（しげる）教授が講演した。

南野教授は集団的自衛権の行使に必要とする「武力行使の新三要件」について、
「憲法の改正をせず、解釈だけを変え、これまではできなかった他国同士の
戦争への参加に道を開くのはおかしい」と批判した。

一方で、新三要件に武力行使が認められるのは他に手段がない場合に限られると
定めている点にも着目。「閣議決定の撤回を求めることも大切だが、
三要件をしっかりと守ってもらう前提で、安保法制をめぐる国会審議を
注視することも重要だ」と呼び掛けた。　（大野暢子）

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150301/CK2015030102000151.html
集団的自衛権の行使を認めた閣議決定を問題視する南野教授＝宇都宮市で